最高のパウダーを求めて早朝からリフトに並んだのに、一瞬で食い荒らされたゲレンデを前に肩を落とすそんな経験は、パウダーフリークなら、誰もが共感するはずです。
そんな人混みとはおさらばしましょう!今回は、私が実際に足を運び、その雪質の虜になった、とっておきの穴場パウダースキー場をご紹介します。
中級者から上級者のパウダーフリークに向け、極上のディープパウダーを感覚で味わえる、秘密のスポットへご案内します。
1. 北海道の極上パウダーを狙う!まだ見ぬ雪の楽園へ
北海道と聞けば、ニセコや富良野を思い浮かべる方が多いでしょう。
しかし、真のパウダーフリークが狙うべきは、もっと深く、もっと静かな場所です。ここでは、圧倒的な降雪量と比類なき雪質を誇りながらも、「比較的人が少ない 穴場パウダースキー場」を厳選しました。
本当はあまり教えてくは無いんですが(笑)至高の雪山があなたを待っています。
大雪山の懐に抱かれる「旭岳」

日本最高峰のパウダーと称される「旭岳」ここ近年は、インバウンドも増えてきましたが、ニセコほどはひどく無い状況です(笑)
ここはスキー場というよりも、自然そのままの山岳フィールドといった方が正しいでしょう。
ロープウェイ一本で標高1600mまで上がり、そこから広がるのは手つかずの自然。

広大な非圧雪バーンは、時に腰まで埋まるほどの「ディープパウダー」に覆われます。
僕が初めて旭岳を訪れた時、その雪の軽さと深さには心底驚かされました。
北海道特有の「アスピリンスノー」と呼ばれる、サラサラとした軽い雪が、顔に当たる風すら心地よく感じさせるほど。
ツリーランエリアも豊富で、静寂の中、木々の間を縫うように滑り降りる快感は、まさに至福です。ここはスキー技術だけでなく、自然と向き合う心構えも試される場所。
バックカントリーの要素も強く、入山届の提出やアバランチギア(ビーコン、プローブ、ショベル)の携行は必須です。
経験豊富なガイドと共に行くことを強くお勧めします。
注意点としては、強風で頻繁にロープウエイが「 運休 」になるので、行く前に確認したほうが無難です。
札幌圏から一番近い秘境「マウントレースイスキー場」

かつては夕張国際スキー場として親しまれた、マウントレースイスキー場。経営状況の変遷を経て、現在はその静けさが真のパウダーフリークにとってはたまらない魅力となっています。
札幌から車で約1時間半というアクセスの良さにも関わらず、ゲレンデは驚くほど空いています。
特に降雪後は、「ザイデンベルグコース」や「白銀コース」脇の非圧雪エリアに、誰も滑っていない広大な白いキャンバスが広がります。
僕が訪れた日も、前日の大雪のおかげで膝上パウダーを独り占め。リフト待ちもほとんどなく、効率的に「ファーストトラック」(営業開始直後に誰も滑っていないゲレンデを一番に滑ること)を何度も堪能できました。
規模はコンパクトながら、その穴場感と雪質の良さは特筆すべきです。ゲレンデ下部には夕張メロン温泉もあるので、冷えた体を温めるのにも最適ですよ。
2. 東北・北陸のディープパウダー体験!豪雪地帯が織りなす雪の芸術
本州のスキー場も侮れません。特に日本海側の豪雪地帯に位置するスキー場は、北海道に劣らない極上のディープパウダーを私たちにもたらしてくれます。
雪深いエリアならではの、自然が作り出す非圧雪バーンは、一度味わったら忘れられない感動を約束します。
東北屈指のツリーラン聖地「夏油高原スキー場」

岩手県に位置する夏油高原スキー場は、東北地方でも屈指の豪雪地帯として知られています。
その最大の特徴は、公認のツリーランコースの充実ぶり。
「GELANDE WING」と呼ばれる広大なツリーランエリアは、まるで自然のテーマパークのよう。手つかずの森の中を、ふかふかのパウダーを巻き上げながら滑り降りる快感は、他ではなかなか味わえません。
僕がここを訪れた時は、連日の降雪で積雪量が2メートルを超えていました。
ツリーランに入ると、頭から雪をかぶる「フェイスショット」の連続!板のセンター幅が110mmを超える「Black Crows Atris」も、その深さにはたじろぐほどでした。非圧雪エリアも非常に広く、何度滑っても新しい発見があります。
すでに知れわたってしまい穴場パウダースキー場とは言えませんが、間違いなくパウダー聖地と言えるでしょう。
ただし、ツリーランは自己責任。ヘルメットとバックカントリーギアの携帯は必須です。
アスピリンスノーの隠れた楽園「八幡平リゾートスキー場」
岩手県と秋田県にまたがる八幡平リゾートは、八幡平と下倉の二つのゲレンデから構成されます。特に下倉エリアは、標高が高く、内陸性気候と日本海からの湿った空気がぶつかることで、非常に軽くてサラサラした「アスピリンスノー」が降り積もります。
僕のおすすめは、下倉スキー場の山頂付近からアクセスできる非圧雪ゾーン。
リフト一本で手軽にアクセスできるにも関わらず、滑り手は少なく、貸し切り状態でパウダーを堪能できることが多いです。
特に「マッシュバーン」と呼ばれるコブ斜面は、新雪が積もると天然のジャンプ台となり、遊び心溢れるパウダーライディングが楽しめます。
八幡平エリアは温泉も豊富なので、滑り疲れた体は「藤七温泉」の乳白色の湯で癒すのが定番ルートです。手軽に極上パウダーが味わえる、ここは、まさに穴場パウダースキー場と言えるでしょう。
非圧雪主義の聖地「シャルマン火打スキー場」

経営難が噂されている!?新潟県糸魚川市に位置するシャルマン火打スキー場は、「非圧雪主義」を掲げる、パウダーフリークのためのスキー場です。
総面積の約60%が非圧雪エリアというから驚き、日本海からの豊富な降雪がそのまま手つかずの状態で残され、毎日がパウダーデイと錯覚するほどの雪質を誇ります。
僕が初めてここを訪れた時、ちょい重のぱうだーでしたが、圧雪車が入らないため、ノートラックが結構滑れます。
リフト本数は少ないですが、その分混雑も少なく、効率的にパウダーを回せるのが魅力。
雪不足に悩まされるシーズンでも、ここシャルマン火打だけは常に豊潤な雪で満たされています。
まさに、パウダーフリーク垂涎の穴場パウダースキー場です。
3. 本州中部の秘境パウダーへ!都市圏からアクセス可能な隠れ家
関東や関西からも比較的アクセスしやすい本州中部にも、まだまだ知られざるパウダー天国が存在します。
週末の思いつきで飛び出しても、期待を裏切らない雪質と解放感が味わえる穴場パウダースキー場をご紹介します。
関東から一番近い「Mt.T by 星野リゾート/旧称:谷川岳天神平スキー場」

群馬県にある谷川岳天神平スキー場は、関東圏からのアクセスが良いにも関わらず、その降雪量と雪質の良さから「東の横綱」と称されることがあります。
特に、ロープウェイを上がった先に広がる自然地形は、滑りごたえ抜群。スキー場管理区域外へのバックカントリーゲートが設置されており、入山届を提出すれば広大なフィールドに飛び出すことも可能です。
僕が天神平を訪れたのは、強い冬型の気圧配置が訪れた直後。ゴンドラを降りると同時に、目の前にはどこまでも続く白い斜面が広がっていました。非圧雪の「天狗の留まり場コース」は、軽い雪質が膝を優しく包み込み、まるで宙に浮いているかのような浮遊感を味わわせてくれました。

谷川岳の荒々しい地形と、極上のパウダーが織りなすコントラストは、一度体験したら病みつきになること間違いなし。
ただし、天候の急変が多いエリアなので、常に最新の気象情報を確認し、無理のない行動を心がけましょう。
御嶽山の恩恵を受ける「御嶽スキー場 / 旧称:おんたけ2240」

長野県と岐阜県にまたがる御嶽山の東斜面に位置する「御嶽スキー場」。
標高が高く、内陸性気候のため、雪質は非常にドライで軽いのが特徴です。
アクセスは少々不便ですが、その分、ゲレンデは比較的空いており、降雪後は極上のパウダーを独り占めできる可能性が高い穴場パウダースキー場です。
僕がここを滑ったのは、シーズン終盤の3月でしたが、それでも十分なパウダーが残っていました。「チャンピオンコース」脇の非圧雪ゾーンや、一部のツリーランエリアは、誰にも邪魔されずにラインを描ける喜びを与えてくれます。特に印象的だったのは、晴れた日の山頂からの眺望。
御嶽山をはじめとする雄大な山々を背景に滑るパウダーは、まさに絶景の中での非日常体験でした。
平日ならかなり空いてる!「竜王スキーパーク」

長野県にある竜王スキーパークと聞くと、「SORA terrace」という絶景カフェを思い浮かべる人が多いかもしれません。
しかし、このスキー場にはもう一つの顔、そう、穴場パウダースキー場としての魅力が隠されています。
標高が高く、降雪量の多いゲレンデ上部は、驚くほど良質なパウダーが降り積もります。
特に僕のおすすめは、山頂から「スカイバレーコース」へ向かう非圧雪のコース脇。
ここは、「ヘルメット着用者のみ滑走可能」なので、忘れずに持っていきましょう!
ゴンドラ一本で簡単にアクセスできるため、効率的にパウダーを回すことが可能です。
結構距離があるので、滑りごたえは結構あります。
秘境で味わう極上パウダー「尾瀬岩鞍スキー場」
群馬県に位置する尾瀬岩鞍スキー場も、実は隠れたパウダーの名所です。
コースは多彩で、特に「木落しコース」がオススメの非圧雪ゾーンで、深い雪が積もると極上のパウダーに変化します。
都心からはやや距離がありますが、その分、ゲレンデの混雑は少なく、週末でも比較的ストレスなく滑れるのが魅力です。
僕がここを訪れた時は、朝イチの降雪で圧雪車が入っていないコースに飛び込み、板が雪に深く潜り込む感覚を存分に味わいました。
広々としたゲレンデで、思いっきりカービングとパウダーランを楽しめる、そんな穴場パウダースキー場です。
穴場中の穴場!「ホワイトバレーみなかみ」
最後にあまり教えたくな無いんですが(汗)ペアリフトが、2基と小さなスキー場ですが、パウダーフリークなら是非一度は、体感してみてください。

特にプレミアムパウダーデイ Premium Pawderday が狙い目!

ゲレンデ上部の90%を非圧雪エリアにする「プレミアムパウダーデイ」が超熱く、
開催告知は前日までにHP、Instagram、X、Facebookにてご案内があるので、
随時、チェックしてみてください!開催日が土日祝ならそれなりに混みますが(笑)
平日開催なら、ノートラック滑り放題です!これは仮病を使って仕事休んでも行く価値があります(笑)
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回ご紹介した穴場パウダースキー場は、僕が実際に足を運び、その雪質の良さに感動した場所ばかりです。
人混みを避け、真っ白なキャンバスに自分だけのラインを描く至福の体験は、まさにパウダーフリークの夢。この冬は、ぜひこれらのスキー場へ足を運び、最高のディープパウダーを独り占めしてみてください。
ただし、どんなに雪質が良くても、安全への配慮は忘れずに。万全の準備で、あなたのスキーライフに忘れられない一日を刻みましょう!さあ、次はどの雪山へ向かいますか?
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